マイLOVEヒーロー
「半分??会計ならもぉ済ませたから平気だよ。」
へっ??
済ませたっていつ??
「さっきトイレ行ったときに荘和に払って来たんだよ。」
多分私、今間抜けな顔してる
だって桜汰君、カッコ良すぎるよ
20歳ってこんなだっけ
普通の人ならキザとか感じる行動も、桜汰君がすると自然なんだよね
改めてカッコいいんだなって事を実感してしまった
「さて、じゃあ行きますか?」
「あっ…はい。」
鮮やかな赤のダウンを羽織って
当たり前のように銀星を抱っこする
「銀星重くない??」
「全然軽い♪♪それより寒くないかな??」
「うん、中に厚手の下着着てるから平気だと思うよ。」
「そっか…あっそうだ!!」
何か考えがあるみたいで
銀星を抱いたまま出口に向かってしまった
私も置いてかれないように急いで出口に向かう
「荘和!!客に貸し出すブランケット貸して。」
「あぁ??なんだ銀星寝ちまったのか。」
「外寒いからさ、掛けてやりたくてさ、、、」
そんな会話が耳に入ってきた