マイLOVEヒーロー
銀星はすぐ側の茂みに泣きながら隠れてた
俺はそっと銀星の横に腰を落として話し掛けた
「ママ心配してるぞ??」
「レッド………」
大きくて丸い瞳が俺を見つめる
銀星は顔が女の子みたいに可愛い
大きくてパッチリした二重は花穂ちゃんに良く似てる
他は…元の旦那かな?
だけど全体的に見て子供だけど整った顔をしていた
「なんでママじゃダメなんだ?」
父親参観だから?
「ううん、ホンチョはママだっていいんだ…でもママだとマワリはみんなパパでママがかわいそうだから…」
驚いた…
子供なのにちゃんと母親を気遣える事に
「ママいつもガンバッてるから、ママにわらってほしいから、だからレッドにきてほしいんだ。」
「なんで俺??」
「レッドとデンワしたあと、ママいつもうれしそうにワラッテるから…」
子供の観察力って侮れないんだな
こんなに小さくたってママが頑張ってるって分かるんだ
ただの我が儘じゃなくて純粋に母親を思う気持ち
小さい身体のナイト君が
俺にとっても愛しい存在に変わった瞬間だった