熊野誓紙
年明けの 父と私の会話は、最初は穏やかであった。
あの日、父の呼び出しを受け 自分のレコードやら、漫画本を整理し、やっとの思いで
この家からの 完全旅立ちの準備を余儀なくされた私には 特別な思いがあった。
自分のアイデンティティ、、、が 自分の原点がなくなるかもしれない焦燥は
やはり 軽いものではない。 ここら辺の心情は父には 到底理解しかねるのであろう。
喪中なので、正月などはない。
でも、母直伝の 雑煮を こさえて
胡桃を擦り 母が存命の頃からの 我家の年中行事で
酒宴となった。
翌日 私も静岡に 帰る。 そのUターンの経由地 千歳空港までの道のりに
父の想い人、、、を 誘ったのは 私だ。
「遠くにしかいられないから父を頼む。、、」それだけを お願いするために招待したのだ。
たぶん、私の予想外の行動に父も 気を良くし はしゃいだのだろう。酒が過ぎた。
二人で大瓶サッポロビールを 20本開けた。 尋常ではない量だ。
話は お互いを 頼っている事から盛り上がる。
そのうち 弟家族の話になった頃から 雲行きが怪しくなる。
弟夫婦、、、実は母が嫁を嫌っていた事もあり絶縁状態であった。
それが 付き合い再開したのが 母の倒れた3/9から、、、、まだ日も浅い
父と嫁の 付き合いは それほど 急激に 変わるわけもない。
それでも だいぶ打ち解けていたのだ。
それに 全てを水に流して 頼む、、、そう云ったのは父のほうだった。
あの日、父の呼び出しを受け 自分のレコードやら、漫画本を整理し、やっとの思いで
この家からの 完全旅立ちの準備を余儀なくされた私には 特別な思いがあった。
自分のアイデンティティ、、、が 自分の原点がなくなるかもしれない焦燥は
やはり 軽いものではない。 ここら辺の心情は父には 到底理解しかねるのであろう。
喪中なので、正月などはない。
でも、母直伝の 雑煮を こさえて
胡桃を擦り 母が存命の頃からの 我家の年中行事で
酒宴となった。
翌日 私も静岡に 帰る。 そのUターンの経由地 千歳空港までの道のりに
父の想い人、、、を 誘ったのは 私だ。
「遠くにしかいられないから父を頼む。、、」それだけを お願いするために招待したのだ。
たぶん、私の予想外の行動に父も 気を良くし はしゃいだのだろう。酒が過ぎた。
二人で大瓶サッポロビールを 20本開けた。 尋常ではない量だ。
話は お互いを 頼っている事から盛り上がる。
そのうち 弟家族の話になった頃から 雲行きが怪しくなる。
弟夫婦、、、実は母が嫁を嫌っていた事もあり絶縁状態であった。
それが 付き合い再開したのが 母の倒れた3/9から、、、、まだ日も浅い
父と嫁の 付き合いは それほど 急激に 変わるわけもない。
それでも だいぶ打ち解けていたのだ。
それに 全てを水に流して 頼む、、、そう云ったのは父のほうだった。