熊野誓紙
母が 嫁の愚痴をこぼしていたのは 弟の結婚当初から、再三聞かされていた。
永遠のライバル、、ドラマでもよく見る当り前の光景、、、、
でも、我家では ドラマ以上に 険悪だった。  と思う。

私の婚期が 失したのも この悪しき前例を目の当たりにしているからだ。
いや、これは 言い訳にすぎないのだが、、、。

私から見たら、弟の嫁はよくやっている。 人より多少トロイかもしれないが、それでも、努力して 父と私に機を使っていることが 沖縄旅行中も 実感していた。
ただ、、実感していたのは 私だけであった。
水に流して、、、などと 言っていた父は 偏見でしか 彼女を見ていなかった。

そのことが 父との会話中 露呈した。  
それが理由。
そう言い切れば 私に否がないようであるが、
どうしようもなく 許しがたい父への思いが 溢れて
爆発した私は、  真冬の札幌の自宅の窓を割り、父に決定的恐怖感を
味合わせる事になってしまったのだ。
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