熊野誓紙

父との諍いは　　母の没後も　何度も　繰り返す。
もともと、不仲、、、相性が悪いのかもしれない。

それでも　母が存命中　願っていた事もあり、父と仲良くすることを
極力　画策した。

父は　止められてる酒を　母が亡くなった　その夜から　呑み始めた。　もちろん、止めるべきなのだろう。　父の病気を知ってる以上　家族が止めないと　こちらも悪くなる。
父の気持ちもわかる。　　　というより　酒好きは　私にも遺伝していた。　　酒を浴びなきゃ
居たたまれない心持ちは　痛いほどわかる。

酒癖の悪さも　私には　残念ながら、遺伝している。いや、父以上であろう。
その二人が　呑んで会話するのだから、　無難なわけがない。

諍いの　最大なるものは　　父が私たちに紹介した女性、、、、、
むろん　その女性には　罪はない。
なにしろ、喪も明けぬ父が、　母の最も嫌う女性問題、、、
それは　許せるわけがないのだ。

それでも　私自身　起死回生の慰め方で　克服し、積極的にその女性を受け入れる事を
決めた。　　
去年の秋頃から　その女性の事を　打ち明けた父は、　暮れの沖縄旅行中も　その女性への
四六時中のメール送信で　同行中の　弟家族と私の　不快感を　増幅し続けていた。