耳元で囁いて





彼女から仕事を受け取った後、さらに授業を受ける気分じゃなくなりサボった。



そして、今いるのは図書室。
そこでせっせと、私は他人の仕事をする。


嫌なら断ればいい。
誰もが、そう思うだろう。
けど、私は1人が苦手。

だから、あんな相手の頼み事断った日にはきっと私はクラスのみんなからハブにされるだろう。



そんな事だけは、なりたくない。
ただでさえ、私には味方が居ないんだから。



だから、この位置を保つ。
仲良くなれなくたって、嫌われなければ、1人になることはない。



私は、この位置を守るためなら何だってするだろう。



本気でそう思う。



あ、もうこれで最後だ。


私は気づくと仕事が今、持っているので終わる。


時計を見ると、もう、6時間目が終わっていた。


うっそ、チャイム全然気づかなかった。



最後の分をホッチキスで止めた。



「やっと、終わった。」

終わった仕事を手に持ち、図書室を出ると....嫌な声が私を呼んだ。



「あ、橘さ~ん!!」


今日は、私の厄日だろうか。



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