耳元で囁いて
少し、落ちついた私は学校に行った。
もちろん、学校の方にはこの出来事は広まっていた。
だから、願った。
誰かが、私を責めてくれる事を。
けど、願いはまた叶わなくて...。
みんな、私を慰めてくれる。
優しいみんなには感謝してる。
けど、違うの。
そんな言葉が欲しいんじゃないの。
責めてよ。
私を...責めてよ。
今ものうのうと生きている私を...南を苦しめて死に追いやった私を責めてよっ!!
でも、私を責める人はいなかった。
そのまま、誰にも責められる事なく私は中学を卒業した。
責められる事が無いのなら、私はずっと背負っていく。
この罪を。
謝ることしかできないから。
せめて、罪を背負わせて。
ごめんなさい、
南、山中君。
自ら、束縛される。
この過去から。
それが私への罰だから。
ごめんなさい。