耳元で囁いて
○3ーオモテ
私は、アナタを
愛しちゃだめ。
誰かを愛する資格なんてないんだから。
ー○3ーオモテ
外は土砂降り。
雨だからあまり、気分が優れない。
やる気も起こらない。
「なぁ。」
すると、上から声が降ってきた。
顔を上げると、平川君だった。
ビックリした。
もう、話すこともないって思ってたのに....。
「どうしたの?」
私は平川君の顔を見ないで言った。
「今日の放課後、話しがある。だから、教室で待ってろ。」
お願いじゃなく、命令。なんだ、コイツ...と思ったが何も言わずに平川君を見た。
どうして?と言わんばかりに。
それを感じとったのか、平川君は
「言いたいことがある。」
そう一言だけ言ってどこかへ行った。