耳元で囁いて

○3ーウラ







愛してる。
ただ、それだけ。




ー○3ーウラ


「....どうして...私なの?」

と、小さく呟いた今にも壊れてしまいそうな彼女に....俺はどう、言葉を繋げればいいのか分からなくなった。



そんなに...イヤ?
俺がキミを好きでいることが。


だとしたら、それはどうしようもない事実。



昔の、あの時の俺は諦めていただろう。
けどーー。






「好きだから。...ただ、旭が好きだから...それだけじゃぁダメなの?」


諦めない。
もう、2度と同じ失敗はしたくない。


彼女は、困った顔をしていた。


困って。
俺のことで。


考えてくれ。
俺のことを。


思って、思って...困った時はそしたら俺が、引っぱって振り向かせるから。


迷ってよ。



「私は....。」
すると、彼女が重い口を開いた。



「私は、人を愛する資格なんてないの。」


そう言った。
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