耳元で囁いて
○1ーウラ
救いたいと、
キミに手を伸ばした
俺の手は、自身を
押しつぶすような
その瞳によって、
必要ないと...
払われた。
ー○1ーウラ
初めてキミと話せたのに、キミは悲しく笑って俺の前から消え去った。
まだ...話していたかった。
彼女をあの暗闇から助けたい。
愛しい人を....
助けたい。
俺は、知ってる。
彼女のあの悲しい笑顔の訳を。
俺は、知ってる。
だからこそ、救いたいと思うのは...俺のエゴ?
その日俺は、1日。
覚めることのない夢の中にいる感覚に陥った。
翌日の朝、俺はいつものように学校に到着する。
いつものように、仲間と話して。
いつものように、彼女を見つめる。
愛しいキミを、
ただ、遠くから。