彼岸花の少女
だがやがて、彼岸花がしおれてきた頃、少女の顔色が悪くなっていることに気付く。

体の具合も悪そうだ。

少年は少女に訪ねた。

どうしたの?―と。

しかし少女は首を横に振り、儚く笑うだけ。

そして次の日、少女は少年に別れを言い出した。

けれどまた、ここへ戻って来ると少女は言った。

しかし少年は嫌がった。

ずっとキミと一緒にいたい―と。

すると少女は少し考えた。

そして言った。

二人がずっと、一緒にいられる方法を。
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