Kissシリーズ・「クールなキス」
そう言った彼の顔は少し赤くなっていた。

…こういう彼の顔を知っているからこそ、余計に好きになる。

でも毎日不安は募っていく。

好きだけど…好きなのにこんなに不安になるなんて…。

これじゃ片思いをしていた頃の方がマシだったような気が…。

どんどん気分も体も沈んでいく。

こういう人だって分かってて好きになったはずなのに…。

贅沢になってしまったのかな?

「ふぅ…」

「…お茶、淹れてくる」

「えっ、あっうん」

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