1ヵ月で彼氏作ります。
「とにかくっ…。
台本よんどけ。
お前の役はー…使用人Aだから。」
結城くんはそう言ってあたしに台本を渡す。
「えっとー…なになに?
”おかえりなさいませ…。お母様が部屋でお待ちですよ。”
…だけ?」
「ああそんなけ。
そんくらいならできるだろ?」
よ、よかった…短いセリフで。
「…じゃ、お前これ着とけ。」
結城くんが指でクイッとするその先には…
「…なんですかあのヒラヒラした服は。」