短編集『固茹玉子』
「今頃気付いても、もう後の祭りだ」

  パンッ

呟きながらトリガーを引いた刹那、前髪が吸い込まれるようにたなびいた。そして俺は強い力に弾き飛ばされる。

  チュドォォォォオンン!

一瞬で店は吹き飛び、火だるまになったゴロツキ共が断末魔の叫びと共に店外へ躍り出た。

正にそれは奴等にとって『死のダンス』となる。


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