短編集『固茹玉子』
俺だって、ただ殺られるのを待っている訳にはいかない。ヤツに一矢酬いてやらなければ、先に死んでいった者が浮かばれない。

俺は俺なりのやり方でヤツを追い詰めてやる。

そして剥き身のエモノを向け、全速力でヤツの元へと走った。

  !!……!!

足に食い込んだ俺のエモノは、ヤツに悲鳴を上げさせていた。


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