短編集『固茹玉子』
痛みに耐えながら、誰も居ない子供部屋の電気を消す為に足をそこへ踏み入れた途端。

落ちていたフィギュアのマント、その突端の尖った部分が足裏を容赦なく責め立てる。

「ωξ◯※っ!」

俺は声にならない呻きを漏らしつつも態勢を整える。


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