フェーン・ルード・オム・ファイクリッド ~LeliantⅡ統合版~

 翌日、いつものように執務室に二人でいると、ドアのノックの音。リュシオスが出て、険しい顔で書簡を持って帰ってくる。

「親父からだ」
 言いながら開き、
「……どういうつもりだ?」

 顔をしかめる。

「何を考えているか分からん。お前との婚姻を認めるそうだ」
 書簡を放り出し、

「リリア。対応を協議するから、すまないが我慢してくれ。退屈だがな」
 言って、人を集め始める。

 しかし、その後すぐに、リュシオスの二番目の兄が来るという知らせが来た。王の使いらしかった。




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