<改>桜ヶ丘物語
「あのー…?」


私が黙ったまま何のリアクションも取らないせいか、ナントカ似の三谷君は怪訝そうな顔を私に向けた。


普通の女の子なら、何も考えずにOKを出してしまう魅惑の瞳。

全身から流れる熟れた色気。

この人を欲する女が、いったいどれだけいるのだろう。



普通なら、普通なら。

だけど、私は…


(あぁ…、メンドクサイ)


普通じゃない。



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