＜改＞桜ヶ丘物語

「ところで、俊也は何そんなに怒っているの？」


暴れて気が済んだのか、
俺との喧嘩(一歩手前)を止められて興が冷めたのか、
…それとも聡が怖いのか(これが１番の理由だと思う！)、

とにかく、おとなしくなった三谷に聡が話し掛けた。



(そうそう。俺もそれは気になるんだよな)


三谷がこんな風に朝から切れてるのは珍しい。

基本的にこいつは､忘れっぽくて、たいてい苛ついて､殴って蹴って､それで終わるから。

そんな単純馬鹿が不満を次の日まで持ち越すなんて、きっとそれなりの理由(わけ)があるんだろう。



(つーか､無いのに暴れてたなら一発殴る…！)



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