一緒Ⅱ
朝食を食べさせられた。

自分で食べると言ったら猫はあっけらかんと「一人分にしてしもうて」、と詫びる様子で眉を下げた。



だから頼んでないって。


「あっ口っ!」

「なっなに!?」

「あ-ひっかかったで、ほんまかわええなあ」

「…食べさせるなんっ!もうっ!熱い!!」

言いたかったことはそんなんじゃないのに。

猫のペ-スで。ほんっと猫かと呆れるくらいフニャッとした猫に私はいいように動かされていた。






拾ったわけじゃない。






拾われたわけじゃない。











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