茜なる焔の旗
鋼鉄の城
狙えないなら狙うな!
ガガガガガガッ!
戦艦ホムラの左舷に並ぶ対空機銃が、一斉に火線を引く。
キイイィィ…ン…
迫る弾幕を嘲笑うように、無人戦闘機が軽やかに身を翻す。
「くそっ、補整が追いつかない」
左舷第4機銃手の2年生磯山仁志が、必死にコンソールを叩く。
両舷に20基ずつあるホムラの対空機銃は、4人の機銃手がそれぞれ5基を操作する。
機銃と連動したHMDのモニタリングで、直接見るように的を捕えることができるのだ。
が、しかし。
仁志の照準は、自動操縦の無人機すら撃ち落とせない。
『何やってんだ。プログラム制御の無人機くらい全部落とせて当然だろ』
艦長の3年生日笠弘明が、艦橋から呆れた声で言う。
シミュレーターでは、仁志の射撃成績は優秀な方なのだ。
戦艦ホムラの左舷に並ぶ対空機銃が、一斉に火線を引く。
キイイィィ…ン…
迫る弾幕を嘲笑うように、無人戦闘機が軽やかに身を翻す。
「くそっ、補整が追いつかない」
左舷第4機銃手の2年生磯山仁志が、必死にコンソールを叩く。
両舷に20基ずつあるホムラの対空機銃は、4人の機銃手がそれぞれ5基を操作する。
機銃と連動したHMDのモニタリングで、直接見るように的を捕えることができるのだ。
が、しかし。
仁志の照準は、自動操縦の無人機すら撃ち落とせない。
『何やってんだ。プログラム制御の無人機くらい全部落とせて当然だろ』
艦長の3年生日笠弘明が、艦橋から呆れた声で言う。
シミュレーターでは、仁志の射撃成績は優秀な方なのだ。