茜なる焔の旗
眼前の光景に、仁志は言葉もない。
シミュレーション成績で遥かに劣る真白が、なぜ簡単に無人戦闘機を撃墜できたのか。
「なんで…あんなにあっさり…」
「狙って当てようってのが、そもそも間違ってるのよ。動く的を狙うなんて、できるわけないじゃない」
真白は諭すように、真顔で言う。
「機銃弾が一瞬に何発も撃てるのは、正確な狙撃なんて考えてないからなのよ」
そして、何かに気づいたように尋ねる。
「ひょっとしてあなた、シミュレーションで自動補整使ってた?」
「え?ああ、もちろん。使うのが当然だろ」
「やっぱり…」
真白は大きく頷く。仁志が実戦に弱い理由が分かったのだ。
「気づいてなかったの?シミュレーターの自動補整機能は、標的の進路を先回りするようにプログラムされてるのよ」
シミュレーション成績で遥かに劣る真白が、なぜ簡単に無人戦闘機を撃墜できたのか。
「なんで…あんなにあっさり…」
「狙って当てようってのが、そもそも間違ってるのよ。動く的を狙うなんて、できるわけないじゃない」
真白は諭すように、真顔で言う。
「機銃弾が一瞬に何発も撃てるのは、正確な狙撃なんて考えてないからなのよ」
そして、何かに気づいたように尋ねる。
「ひょっとしてあなた、シミュレーションで自動補整使ってた?」
「え?ああ、もちろん。使うのが当然だろ」
「やっぱり…」
真白は大きく頷く。仁志が実戦に弱い理由が分かったのだ。
「気づいてなかったの?シミュレーターの自動補整機能は、標的の進路を先回りするようにプログラムされてるのよ」