大嫌いなひまわり

とっくに、散った桜の花びらがまた宙に舞う季節。


僕とさくらちゃんとなつめは一緒に笑うことはなくなった。


「なつめを裏切れない」

あの時の彼女の言葉を聞いた僕は、
目の前が真っ白になった。

そして、何故か怒りを胸に抱いた。


今更なのに、振られることも解りきっていたのに

僕は怒りの矛先をなつめに向けた。


-
< 21 / 29 >

この作品をシェア

pagetop