現実RPG
鎧のおかげで傷は無いが、ダメージはあった。


わき腹が、痛い。拓馬は再び距離をとると、剣を構えた。


すぐに追い討ちをかけてくる戦士。再び拓馬の頭目掛けて剣を振る。


「おおおお!」


拓馬はそれを防御することなく、戦士に切りかかった。


戦士の剣は拓馬の頭にヒットし、拓馬の剣は戦士の胸部を切り裂いた。


互いにヨロける。しかし、拓馬の方がダメージは浅かった。


すぐに剣を振る拓馬。剣は再び、戦士の胸部を切り裂いた。


戦士はバタリと倒れて消え、5000円が落ちていた。


「フー……倒せた……」


拓馬は金を拾うと、ポケットにしまった。


「だんだん敵が、強くなってきやがった……」


そう呟くと、拓馬は再び歩きだした。
< 100 / 202 >

この作品をシェア

pagetop