現実RPG
拓馬はそれを思い出し、竜太に言った。


「違う。本当の目的は、アークデーモンの消滅だ。奴が、全てこの世界を設定している」


「どういう意味だ?」


ますます、わけがわからなくなる拓馬。


「みんな、一定の言葉しか話せない。同じ行動しか出来ない。それは、アークデーモンがこの世界にかけた呪いのせいなんだ」


「……」


それを、黙って聞く拓馬。


「でも、この世界には、神がいた。神がどこにいるのかはわからないが、世界を託せる1人の人物の呪いを消してくれた。それが、お前だった」


「……なんで神は、世界の呪いを一斉に解かなかったんだ?」


「その力より、アークデーモンの呪いの力が上回っているからだ」


「え……アークデーモンは、神より強いのか?」


「まぁ、簡単に言えば、奴も神だな。邪神だ」


「……」


再び、沈黙する拓馬。


「もう一つ、質問していいか?」


「ああ」
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