現実RPG
「ガイコツ系の最上級兵だ。薄い赤の体をしていて、ボーンやボーンナイトとは比べものにならない。遭遇したら、終わりだ。そのときは、三人で戦うぞ」


竜太の言葉に、恐怖する拓馬。竜太でも敵わないモンスターがいるのか……


しばらく歩いていると、再び前方に気配がする。


そこには、ジャーミス塔で遭った魔導師が立っていた。


しかし今度は塔のときのように赤いマントではなく、黒色のマントを羽織っている。


「ダークシスターだ!」


剣を構える竜太。それに続き、拓馬も剣を構える。それを見守るルカ。


「こいつ、強いのか?」


ダークシスターから目を反らさず、竜太に聞く拓馬。


「ああ。ソルジャー程じゃねぇけどな。攻撃力が高い奴だ。だが二人で殺れば、問題無い」


竜太がそう答えたそのとき、瞬間移動のように移動したダークシスターは、すでに拓馬の目の前に立っていた。


「うわあああ!」


すぐさま、剣を振る拓馬。


そこに、ダークシスターは右の手のひらを拓馬に向ける。


キン!
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