現実RPG
「え……」


拓馬の剣は、ダークシスターの人差し指と中指の二本であっさりと受けられてしまった。


その瞬間、左手を拓馬に向けるダークシスター。


「くっ!」


慌てて切りかかる竜太。


しかしダークシスターはヒラリとかわし、呪文を唱え始める。


「避けろ、拓馬!」


竜太が叫んだその瞬間、ダークシスターの手からはすさまじい気力の弾が現れた。


「うわあああ!」


そのとき、弾は勢いよく拓馬目掛けて放たれた。


とても、避けれる速さではない。ギュッと目を閉じる拓馬。


キン!


「……え?」


弾は拓馬に当たることなく、何かによって弾かれた。


「ルカ?」


離れて見守るルカを見ると、ルカは拓馬目掛けて、何やら放っていた。


「安心して。私、バリアを張れるの」


「ルカ、ありがとう!助かった!」
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