現実RPG
拓馬はそう言うと、ダークシスターの手に切りかかる。


ザン!


今度の攻撃はヒットし、痛そうに切られた手を押さえるダークシスター。


「ハッ!」


苦しむダークシスターの背中に、すぐさま攻撃する竜太。


「ぎぃあああ!」


竜太の剣を受けると雄たけびと共に、ダークシスターは倒れた。


消えると、そこには3万円が落ちていた。それを、拾おうとする拓馬。


「おい、拓馬。もう、金を拾う必要ねぇぞ」


「え?」


竜太のその言葉に、キョトンとする拓馬。


「なんでだよ?新しい武器が」


「今持っている銀の装備が、最強装備だ」


「……え?そうなのか?」


「それより強いのは、もう大魔法の剣しかねぇよ。行くぞ」


そう言った竜太は剣をしまうと、再び歩き出した。


金を置いていくことに少しためらったが、持っていても仕様がないので置いていった。


「ルカ、バリアを張れるのか?」
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