現実RPG
そのときだった。


「ミャー!」


突然声を上げた子猫たちは、光を放つと全て合体したのだ。


「え?」


みるみるうちに大きくなり、ライオンのような大きさになった。慌てて剣を構える拓馬。


「どうなってんだ!」


「キャットキングだ。気をつけろ、強いぞ」


油断せず、剣を構える竜太。


「ぐおおおん!」


突然、雄たけびと共に、急に拓馬に飛び掛るキャットキング。速い。


前足の力で、あっという間に拓馬の剣は弾き飛ばされ、拓馬の上に飛び乗った。


衝撃に、拓馬の体は仰向けにバタンと倒れた。


「うっ!」


身動きが、取れない。両手を前足で押さえられている。


勢いよく、拓馬の首元目掛けて噛み付こうとしてくる。


首を横に振り、ギリギリでかわす拓馬。


そのとき、竜太の剣がキャットキングの尻を捕らえた。


その痛みに、キャットキングは拓馬から離れ、今度は竜太目掛けて猛突進した。
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