現実RPG
「くそっ」


竜太は剣を両手に構え、それを受け止めようとする。


しかしキャットキングの勢いはすごく、剣ごと竜太の体を地面に叩きつけた。


「ぐわっ!」


その瞬間、拓馬は落ちた剣を拾い上げ、キャットキングに切りかかった。


剣は、キャットキングの腹部に当たった。


ガン!


再びその痛みに、竜太から離れるキャットキング。


だがキャットキングは、切れてはいない。ダメージがあるだけだ。


「なんで、切れねぇ……」


「こいつの弱点は、尻尾だ!尻尾を切ると、動けなくなる」


「そうなのか?」


拓馬と竜太は、キャットキングを囲んだ。


竜太はキャットキングの前方に、拓馬は後ろに回り込んだ。


「来い!」


竜太は、キャットキングの顔面目掛けて切りかかった。


しかし前足で、剣を無視して竜太の腹部を殴る。


「ぐっ!」
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