現実ＲＰＧ
この状態では攻撃は受けられるが、仕掛けることができない。


そう考えている間にも、ルイの攻撃は止まらない。どんどん攻撃がくる。


キン！キン！キン！キン！


鳴り響く剣の交わる音。


「はああああっ！」


拓馬の突然の無理矢理な大振りの攻撃に、一瞬驚きサッと後ろに下がるルイ。


「どうした、受けてばっかだと俺は倒せねぇぞ」


その言葉と同時に、再び拓馬に切りかかるルイ。


その時、感じた。


「くっ……」


ルイの攻撃が、さっきよりも鋭くなってきている。


そのときだった。


ガキン！


ルイの猛撃の一発が、拓馬の腹部から胸部にかけてヒットした。


剣は拓馬の鎧を粉々に砕き、皮膚が切れてしまった。


「ぐっ！」


傷は浅い。だがその衝撃に、拓馬は仰向けになって倒れた。


そのとき、再びあることに気づく拓馬。


「ハァ、ハァ……」
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表紙・目次

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