現実RPG
ガン!


剣は、ガイコツのろっ骨を砕いた。


「やった!」


しかしガイコツはビクともせず、再び拓馬の肩に剣を振る。


ガッ!


「うっ!」


肩の鎧が砕ける。再び拓馬に剣を振るガイコツ。


拓馬はそれを背中に受けると、全速で走りだした。


「くそっ!なんだよあれ、勝てるかよ!」


洞窟から離れてどんどん走り、死に物狂いで逃げた。


しばらくしてガイコツがいない事を確認すると、体力が尽きてその場に座り込んだ。


「フー……ここまでくれば、大丈夫だろう……」


深呼吸する拓馬。とそのとき、目の前には大きな影があった。


「嘘……だろ……」


ゆっくりと顔を上げると、そこにはガイコツがいた。剣を振り上げるガイコツ。


「うわぁぁ!」
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