現実RPG
グッと拳を握った拓馬は剣を抜き、ガイコツに向けた。


「来い、このヤロー!」


その瞬間、拓馬目掛けて急に走り出すガイコツ。お互いが剣をかざす。


「うわぁぁ!」


拓馬も、ガイコツ目掛けて走る。最初に剣を振ったのは、拓馬だった。


「死ね!」


そう叫び、ガイコツの頭蓋骨からろっ骨目掛けて剣を振り下ろす。


しかし、持っていた剣であっさりと防がれる。


「ぐっ」


剣を振り上げるガイコツ。勢いよく、拓馬の頭目掛けて振り下ろしてきた。


「今だ!」


サッと身をかわした拓馬は、そのまま町に向かって走り出した。


ガキン!


「ぐわっ!」


しかし、ガイコツの剣が拓馬の背中を捕らえる。


鈍い音と共に拓馬は前に吹っ飛び、うつ伏せに転がる。


「うっ……」
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