現実RPG
「なんだよ、お前は、消えねぇのか?金出せ、金!」


再び、拓馬は剣で粉々のガイコツを叩いた。


「ザコが」


そう呟くと、再び歩き出した。


拓馬は、嬉しくて仕方がなかった。もう、怖いものが無い。


「フフフ」


拓馬は笑って町に入ると、近くに立っていた女が話しかけてきた。


「コロロの町へ、ようこそ!」


それを無視して、一通り町の中を歩く拓馬。そのとき、ふと思った。


「そう言えば、なんで鎧が砕かれなかったんだろ……」


そう思ったとき、武器屋が目に入る。


「おっ、新しい武器、売ってるかな?」


今度は、金は充分ある。拓馬は早足で武器屋に向かった。


そのとき、武器屋から一人の男が出てきた。


「あ!」


その姿に、驚く拓馬。


「あ?おう、助けてやった奴じゃねぇか。久しぶりだな」
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