現実RPG
「あいつの名前だ」


「ボーン……骨……そのままだな」


「ああ。あいつは、ボーンナイトのダミーだ」


「え?」


拓馬は、竜太の言っている意味がわからなかった。


「ボーンナイトっていう、水色をしたガイコツがいる。お前が倒したのは、白色だったろ?」


「ああ」


「そいつは、ボーンナイトのダミーなんだ。白色の奴より、水色の奴は数倍強い」


「え……」


その言葉に、表情が消える拓馬。


「ボーンナイトに会ったら最後、今のお前じゃ終わりだ。気をつけろよ」


そう言って、去ろうとする竜太。


「待てよ!一緒に行こうぜ!」


引き止める拓馬。


なぜ、竜太は普通に話せるのか……このゲームの終わりは、どこなのか……色々、聞きたいことが山ほどあった。


「時が来たらな。それまで、死ぬなよ」


そう言って、再び歩き出す竜太。


「あ」
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