現実RPG
「やったー!」


「まいど」


「……え?」


店主のその言葉を、不思議に思う拓馬。


「おい、鎧は?」


「お前、すでに鋼の鎧を着ているだろう」


「え?」


拓馬は、自分の着ている鎧を見て確認する。


「これ、鋼の鎧なのか?」


「お前、すでに鋼の鎧を着ているだろう」


「わかった、わかった」


店を出る拓馬。再び、自分の着ている鎧に目がいく。


「これ、鋼の鎧だったのか……だから、ボーンの攻撃を防げたんだな……」


納得がいく拓馬。それにしてもあれ程強かったボーンの攻撃をあっさり防ぐとは、相当強い鎧だ。


それに比例し、剣の強さにも期待が膨れ上がる。


「どれだけ強いんだ、この剣は……」


ワクワクする拓馬。


それにしても、ボーンとかアークデーモンとか……ネーミングセンス0だな……


そんなことを思っていると、魔法屋が目に留まる。


しかし今度は『光魔法』ではなく、『炎魔法』という看板が立っている。


とりあえず、拓馬は中に入ってみた。


中にはカウンターに、お婆さんが一人座っている。
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