女ごころのうた
地球、髪の毛、悲しい生き物

朝目覚めても、わたしはわたしだった。


ここで一つ、感謝をした。


感謝することがあってうれしかった。


だれに感謝したかって?


地球だ。


回ってくれてありがとう。


あなたは何も考えずにただまわっているだけなんだろうけど、そのことがわたし的にはうれしいの。


わたしの髪が舞うのも、あなたが回ってくれるから。


男の子は女の子の髪の毛が舞う瞬間の音と、慇懃無礼なシルエットが好きなのだ。


どんなに遠くに離れていても、目のはじっこで嗅ぎとり、体のいちばんやわらかい部分に髪の毛がつき刺さる痛みを想像できてしまう。


男って女と同じくらい悲しい生き物だ。 

 
それでも、わたしたちは回りつづける。


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