女ごころのうた
あの子のために、ちゃんとする
わたしはあくびをした。
脳に酸素を取り入れて、元気になるためのあくび。
そしてこれは地球の反対側の子がわたしに贈ってくれたもの。
その子はこれから眠りにつく。わたしはこれから、あなたの代わりに目覚める。
自分が寝てしまうと、世界はなくなるんじゃないかと不安になる。
だからわたしはちゃんと起きる。
眠っている人たちを安心させるために。
世界はほら、きちんと動いている。
わたしの瞳に、ちゃんと映っている。