僕と彼女と屍と…
「居ない…」

竜平はそこに倒れてたはずの屍が消えてる事に気付く。
場所は階段。
さっきまで屍が燃えた姿で倒れていたのだ。

だか

今は居ない。

どうやら奴らが不死身と言うのは本当みたいだ。

…めんどくさいな。

竜平は二階に降りる。

幸い、保健室は階段の目の前にある。
軽く廊下を見渡し、誰も居ないのを確認すると竜平は保健室の中に入って行く。

保健室の中は無人だった。

竜平は早速、棚をあさる。
目的の物はすぐに見つかった。
救急セットだ。

中には消毒液から包帯まで沢山入っている。
これがあれば品田の治療も出来るだろう。

竜平は救急セットを掴むと保健室を後にする。
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