僕と彼女と屍と…
屍がドアを開けて入って来た。
竜平の姿が見えないのでキョロキョロしている。

竜平はそこである事を思い付く。

「おい!こっちだ!」

竜平はいきなり大声で叫ぶ。

屍がゆっくりとこちらに向かってくる。

そして、声の場所を探そうと本棚の間に入った時…竜平は重いっきり本棚に体当たりした。

すると面白いように本棚が倒れ、ドミノ倒しみたいになった。
屍は逃げる暇も無く、その本棚の下敷きになる。

下敷きになった屍を見ながら竜平は呟く。

「映画みたいだな…」

すると、気絶したと思ってた屍が急に目を開き、竜平を捕まえようと腕を延ばして来た。

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