僕と彼女と屍と…
「ミカ?さぁ、知らないなぁ。そいつも遠くに居たから服装までは分からなかったんだよ。彼女か?」
「そうなんです…」

嘘だろ?
これは現実なのか?
それとも悪い夢なのか?
誰か教えてくれ…!

彼と美香はお馴染みだ。
幼稚園からの知り合いで、彼が高一の時に告白した。
最初は驚いた顔をしていたが、笑顔で答えてくれた。
今では一年になる。

お互い運動部に属してる為、なかなか会えないがその分少ない時間を大切にしている。
つい最近

「今度ペアのリングとか買わない?」

照れ臭そうに言った美香の顔がまだ頭に残っている。
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