僕と彼女と屍と…
「よっしゃ、形だけは様になってるよ。後は実践で撃てるかだが…こればっかりはどうしようもないからな」
「大丈夫です、ありがとうございました」
「よし、じゃぁ行くか」

平山がドアを小さく開ける。
隙間からまだ屍が死んでるのを確認する。

「大丈夫みたいだな…」

二人はゆっくり部屋を出る。

リュックにはありったけの荷物を積み込んである。

「屍って何で生き返るんですかね?」

気になっていた事を平山に聞く。

「さぁな。全く分からん。そもそも一度死んだ奴が生き返る事自体おかしいだろ」

二人はそのまま廊下を進むと角を曲がった。

二人が角を曲がってから暫くして、死んでいた屍が生き返ったのは言うまでもない。
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