僕と彼女と屍と…
ロビーに二人は着いた。

ここから裏口へ向かうみたいだ。

にしても、安全と思ってた警察所がこんなにも荒れてるとは…。
逆に、皆安全を求めて来たからパニックになったのか?

そんな事を考えて歩いてると平山の背中に顔をぶつけてしまった。

「あ、すいません…」

平山はこちらを見てなかった。
ずっと、一カ所を見ている。
竜平は平山の背中から顔をだし、目線の先を覗く。

男が二人。

身長は二メートルをゆうに越えている。
下手したら三メートルあるかもしれない。
上半身は裸で異様なまでに筋骨が発達している。

そして…顔には生気がみなぎっている。
逆に不気味だ。
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