僕と彼女と屍と…
「はぁ…はぁ…」

心臓が激しく暴れている。
こんなに走ったのは今までで初めてかもしれない。

思えば今まで沢山の事があった。

学校に行ったと思えば屍が居て、警察署に行っても屍が居て…。

ただ、一つ分かったのはまだ生き残っている者達が居る事だ。
もしかしたら、地域的な物かもしれない。

場所によっては安全な地域が…?

とりあえずは、ミヤを探すのが先決だ。
ミヤを探し…街から逃げ出す。

彼女の事だ。

きっと、何処かで生きているはずだ。
その為にも、俺はまだ死ねない。

例え、他人を殺しても生き残ってやる。
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