僕と彼女と屍と…
なんだなんだ何が起きてる?

あの生気の無い顔。

じいちゃんの葬式の時に見た顔だ。

竜平は床を見る。
そこにはホウキが落ちていた。

武器。

こんなんが?

するとドアを開く音がするが、鍵が掛かってたので開かない。

竜平は立ち上がって構える。

担任は何回かそれを繰り返した後、いきなり窓を叩き始めた。
叩く度に窓にひびが入る。
そしてついに窓が割れる。

そこから血まみれになった手が出て来て鍵を探す。
窓の破片で腕が切れようとお構いなしだ。

ついにその手が鍵を掴み、上に上げる。
勢い良くドアが開けられた。

とうとう奴が入って来た。
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