育児ってパネェ!


先生は前にばぶーの耳の処置をしてくれた先生で、退院後に塊の取れた耳を見て綺麗になったと一緒に喜んでくれました。

ベッドに寝かせて様々な部分を調べられるばぶー。

いつの間にかおとなしくなってて、先生は対赤子マジシャンかと思うほど。


「うん、異常はないですね。それにしてもしっかりした顔立ちだね。綺麗な顔だ」


我が子を褒められて、待たされたイライラもどこへやら。

診察室を出る頃にはテンションが上がっていて、さあ次は私の診察だと足取りも軽く移動します。

健診前にチラッと産婦人科の待合室を見た時は人がいっぱいでしたが、あれから時間も経ってるし予約もしてるしすぐに呼ばれるだろう。

いや、呼んでくれ。

心でそう思いながら待合室に足を踏み入れると……


どんだけーーー!? の人数でした。


少ないじゃなく、いっぱいの方ですよ。

先生にお産が入っちゃったのかもですが、もう午前の受け付けは完璧終わって時間が経ってるのにわんさかいる。

せっかく上がったテンションは一気にダウン。

富士急のフジヤマも真っ青の急降下。


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