YOU OF ME

捺、捺、捺･･･助けてよ。





貴方しか居ないの。お願い。





そんな思いが通じたのか、





バン!と扉が開いた。




｢おい!｣





｢･･･な･･･捺･･･?｣





ボロボロ泣くあたしの上に跨る男を





突き飛ばして、あたしを抱えてラブホを出て行く捺。





｢う････うぅ････なんで、なんで分かったの?｣





なんで、あたしが、助けてって言っているの分かったの?




テレパシー?




｢さっき見たから。他の男と居るとこ見たから｣




｢だ、だからって････なんでここに?｣




｢嫌だから････｣




｢はぁ?･･･捺･･･捺が分かんないよ････｣