YOU OF ME
「だから・・・俺、お前の事好きなんだよ」
「・・・・え?・・・・捺、あたし以外にも・・・女の子と居たじゃん」
そうだよ。だから、こんなあたしみたいな奴、あたしみたいな女、
眼中にないと思っていたんだよ。
なのに、なのに
「ごめん。俺、お前以外見えてないみたい。お前は、俺の事好きじゃないかもしれねーけど、萌が居ないとか・・・・俺、死ぬほどつれぇーから」
・・・・やばい・・・・。あたしたち、じゃぁ、
ずっと両思いだったんだね。
「でも、この前も女と居たじゃん」
「あ?全部、切った。携帯のメモリーも女いねーし?萌だけだよ」
「やばい・・・泣きそう」
「いや、もう泣いてっし」
そう言って、あたしの涙を指ですくう捺。