YOU OF ME
「じゃぁ・・・帰るわ」
そう言って、あたしの隣に居た捺は、
立ち上がって、玄関に向かおうとする。
「うん・・・」
「またな」
そう言って、パタン。とドアを閉めて捺は帰った。
捺が帰って、部屋に一人で居るあたしは、
体育座りなんてしちゃっている。
だって・・・寂しいもん。
捺が、“またな”って言った時に、待って!って言えば良かった。
あたしは、本当に寂しがり屋なんだ。
小さい頃だってそう。
一人でいるのが嫌いだから、いっつも誰かと居た。