素直になれないBestカップル
「放せ。」


イラついて思わず低い声が出た。



「や〜ん。奏カッコイイ!」



きしょく悪い。


やっと解放されて藍のもとへ行った。



「藍?それって俺の弁当?」



藍って呼んだの久々かも。



なんか自然すぎて俺も驚いてる。



やっぱり藍も驚いてるし…。



どうやら母さんは忘れた弁当を藍に頼んだらしい。



「はい。」


目の前には弁当と藍の笑顔。



幼稚園のころから変わらないその笑顔。



今までのガチガチで引き攣ってるのとは全く違った。



藍が笑うとつられてしまう。



「サンキューな。」





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